時の話題 「動物病院閉院へ」

 稚内市内にあって孤軍奮闘していた動物病院が閉院することになり、愛犬・愛猫家は「豊富まで行けと言うの」と嘆きを通り越し怒りをぶちまけている。
 中央5にあった動物病院の先生(獣医師)が亡くなり閉院したため、唯一残った動物病院だが、事情により閉院することになり、途方に暮れた飼い主が怒り心頭に発している。
 犬や猫を飼う稚内市民は多くいる。核家族化し更には高齢化が進み己が人生の癒しと飼っているのだろうが、始終自分の所におり又近づいてくれば可愛いものなのだろう。献身的に尽くす人がおり、体調が悪いとなれば病院で診療・治療してもらう。
 昔、稚内には五指に足りない動物病院があり若い時分、筆者も高田先生には何かとお世話になった。先生も高齢化し廃院するのが多くなり唯一残り奮闘してきた緑5の横谷先生も辞めることになったよう。
 横谷先生の診療費は他町の動物病院に比べると安く先生も優しい人柄で慕われていただけに飼い主のショックは大きく「何とかしてください」と市に要望している人もいるという話も聞く。
 人の命を守る病院だけでなく動物病院にも人口が減り疲弊する地方の現状が浮き彫りになっている訳で、今般の動物病院閉院については行政としても対処せねばなかろう。
 横谷先生に閉院を撤回させるのは無理な話とし後釜の獣医師が来るまで閉院を延ばして戴けないものなのか。飼い主の切なる願いなのである。
 人も犬猫も窮する地方の悲哀にはペン先も鈍りがちになる。

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