時の話題 「大鵬記念碑祝う会」

 先週末の冬に戻ったかのような低温には閉口した。折角、体がほぐれ夏の準備を始めようとしていた矢先だけにずっしり堪えた。この寒さと霧雨が降る悪天候のため3日夕刻に予定されていた昭和の大横綱大鵬関の稚内上陸の地記念碑除幕式は中止され、サフィールホテルでの奉告祭に切り換えられた。
 来市した大鵬関の孫王鵬関はじめ家族の方々は、樺太(現サハリン)から引き揚げて稚内に一時的に上陸した幼少期の大鵬(本名・納谷幸喜)への思慕を新たにしただろう。
 奉告祭後に開かれた碑建立を祝う会はコロナ禍のため出席者を工藤市長ら50人までに絞り催され、碑建立期成会代表の仲村房次郎さんが、生前大鵬関が仲村さんに「私の原点は稚内にある」と話していたのをきっかけに上陸記念碑建立に至ったエピソードなど紹介する挨拶をした。
 来賓代表の工藤市長、吉田道議とも幼少期の稚内上陸という体験とその後の角界で当時史上最年少で横綱に上り詰めた大鵬関への足跡に感銘を受けたのか、普段の在り来りの言い回しでない感動的な挨拶をし万雷の拍手を受けた。
 祝杯の音頭を取った今村商工会議所副会頭も雑誌のインタビューでの在りし日の大鵬の語録を自らが冊子にし出席者に配り、矢張りいつもの調子と相違する挨拶をした。
 祝宴は仲村さんが進行役となり独壇場となるも、仲村さんの人柄を知る出席者から終始暖かい拍手が贈られていた。
 祝賀会には刀根英二さん(旭川)ら遠来の人達も出席し胸がすく一刻を過ごした。

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