稚内市上期観光客コロナ前比べ半減 道外客伸び19万1800人
市(観光交流課)は今年度上期=4月~9月=の観光客入り込み状況を集計した。
19万1800人と前年度上期から10・9%の1万8900人増えたものの、新型コロナ感染拡大前の一昨年に比べ51・4%の20万2700人減少し、観光業界は厳しい状況が続いている。
道内客は10万5000人と前年より0・7%の700人減ったが、道外客は8万6800人と29・2%の1万9600人増加した。日帰り客は6万9500人で9・6%の6100人増え、宿泊客は12万2300人と11・7%の1万2800人増加し、宿泊延べ数は12%の1万7400人増の16万2000人だった。
道外客が増えた要因には、ワクチン接種が開始されたことで旅行機運が高まり、陰性証明提出などコロナに対応した団体旅行の催行や個人旅行者が増えたことが考えられ、道内客に関しては若干減ったとはいえ前年の水準を維持した。
下期については、わっかない応援クーポンの利用が好調で個人客の誘客に繋がっており、今後について大沼でのテントサウナやグランピングの実証実験を行い、新たな観光コンテンツ作りを目指すなど様々な誘客対策で入り込みや滞在時間の増加を促し市内経済の回復を目指したいとしている。