時の話題 「明るいお正月に」
今年を代表する漢字に「金」が選ばれた。きん、かねとも読む金はこのところ五輪開催の度に選ばれており4度目。東京五輪での日本人選手の金メダルラッシュ、大リーガー大谷翔平選手が数々の金字塔を打ち立てたことが選考された理由のようである。因みに2番目は僅差の「輪」。
筆者としては「忍」か「耐」が妥当かなと思っていた。昨年に続き今年もコロナ禍は収まらず夏にかけては感染者が増え緊急事態宣言が再三延期され最終的に解除したのは9月末。日本国民は耐え忍びワクチン接種もどん尻からまくりトップ近くにまで接種率を高めたのとマスク着用、3密回避など感染防止対策に努めた結果として今の全国で2百人を切る一日感染者数になったからである。
ブレークスルー(2度ワクチンを打っても感染)、新種のオミクロン株感染はあるものの、感染拡大を続ける諸外国と比べ正に優等生の日本人の、よく言われる勤勉さに通じる真面目さに起因したものと評価されようか。
過日、開業医(診療所)に行きマスクをしていない通院者に「マスク忘れたの」とスタッフが声掛けしていたが、この数週間、稚内での感染者がゼロにも拘らず実直に職務をこなす様子を物語る一幕だった。
今年も残り半月。年を取るごとに日々の速さが肌に沁み入るようになり「明るい正月を」と祈ってみても、現実はそれほど甘くないように仕事を失っての困窮も側聞する。
ウイズコロナで経済を回しながら大方の稚内市民が安堵するお正月を迎えれるようお願いするしかあるまい。