市場取扱高22億4775万円 稚内機船漁協 経営利益1億8019万円
稚内機船漁協は7日午後、水産ビルで第47回通常総会を開いた。
風無組合長は沖底漁船によるオオナゴ、マダラ漁が上向きだったこと、自営の2工場ともに利益を計上し、一昨年に続いて市場部門を筆頭に全部門で利益を計上することができ自己資本比率は30・13%(前年26・28%)に引き上げることが出来たなどと昨年度を振り返ったあと今年度は「盤石な漁協経営とすべく、中期経営改善計画を堅実に進めていく上で、沖底漁船5隻のもうかる漁業創出支援事業のフォローアップをし経営の安定化を進めていきたい」とし、漁業法の改正によって大きな変化があることについては「我々にとって不利益にならぬよう有益、有効になる体制づくりが必要である」などと挨拶した。
昨年度の市場取扱高は2万4540㌧(前年度比70・4%増)22億4775万円(同17・9%増)。魚価が軒並み下がったものの、好漁が続いたことで数量、金額とも伸びた。
9事業での純利益は3億5162万円(前年度2億8250万円)、事業利益9357万円(同5981万円)、経常利益1億8019万円(同8650万円)、当期剰余金1億7724万円(同8583万円)と上伸した。
本年度は漁業法が改正になったことを受け資源管理が強化される魚種のTAC(漁獲可能量)など、施行までの経過を注視することなど基本方針に、事業に取り組んでいくこととした。