「道北に人呼び込む」 稚内観光協会に着任した戸村元泰さん

 JTB札幌でインバウンド業務を担う北海道ツーリストインフォメーションセンターから今月1日付けで出向し稚内観光協会のプロジェクトマネージャーに着任した戸村元泰氏(54)は「前任者が築いた土台をしっかり引き継ぎ、道北に観光客を呼び込む仕事をして行きたい」と抱負を述べた。
 出身は中頓別町。実家は稚内の緑地区にあり、40年ぶりに稚内に戻ってきたという戸村さんはJTBで札幌、旭川、網走などを転勤し、修学旅行、大会誘致などイベントコンベンション業務、室蘭では工場夜景ツアーに携わり、前任地の札幌では1年余りインバウンド業務に関わった。
 前任者の柳原さんが広域観光周遊ルート事業で外国人観光客を札幌など中央から道北へ呼び込んだモニターツアーなど実施し宗谷の魅力を発信した2年間について、戸村さんは「前任者の土台を生かすのも私次第であり責任を感じると共に遣り甲斐があります。宗谷の観光関係者と連携し今、何が課題か、早急に何をしなければならないのかを形にしていきたい」と語った。
 宗谷は宗谷丘陵や利尻富士など島の景観、ノシャップ岬の夕日など他の地域にはない観光素材があるとし、「数日前に市内の飲食店で食事をした際、香港の観光客が札幌から稚内のカニを食べに来ていた。彼らはお金をかけてもいいから本物の味を求め稚内に来ている。今後、道北に外国人観光客が増える可能性があり、そのためにはキャッシュレスの電子マネー化やクレジットカード導入など受け入れ環境の整備を早急にしなければならない」と話していた。
 趣味はサイクリングで、稚内~豊富まで自転車で走りたいと話していた。

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