盤石な経営体質 稚内信金9月末預金残高4423億円
稚内信金は、平成30年度上半期の経営内容を明らかにした。
それによると、預金は4423億6100万円(昨年同期4337億1300万円)、貸出金795億2700万円(同859億6300万円)。昨年9月末に比べ預金は86億4800万円増えるも貸出は64億3600万円減った。
貸出に関しては安全性・公共性を重視し小口融資に徹しているのが総体での前年実績割れに繋がっており、具体的には1千万円未満が全体の88・37%を占めている。ほかは1千万円~1億円未満10・76%、1億円以上は0・87%の割合。
自己資本額は505億4800万円(昨年同期503億100万円)と着実に積み増ししており、信用金庫の4%以上という国内基準自己資本比率を大幅に上回る52・20%(同52・53%)と、引き続き高水準を維持している。
配当負担のない特別積立金も485億円まで積み上がっており健全体質を堅持している。
これらの結果、9月末の経常利益は6億5100万円、税引後純利益は4億4100万円、収益力を示す業務利益は3億2900万円となっている。
来年3月末通期では運用利回り低下での運用収益など減少が予想されるも経常利益、純利益とも当初計画を達成できる見込みにあるとしている。