天北堆

 あれだけの大爆発だったのに死者が一人もいなかったとは。不幸中の幸いとは正にこのことだ。それにしてもスプレー缶の残りガスがあのように強烈な爆発の引き金になるなんて◆札幌の平岸といえば堆子がほんの一時だが住んでいた町で、テレビ画面で当時に街並みをと凝視するも記憶あるものは一つもなかった◆星霜を重ねてくると昔の面影を募うものの現れてくるのは新しい建物など変わり果てた様子であり、現代に取り残された自らを悟ることもある◆年取る事での記憶との格闘、いつまで続くことやら。

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