今年最多15件発生 稚内労基署管内11月労災 浜猿払では死亡事故も

 稚内労基署は、同署管内(宗谷10市町村、天塩、遠別)の11月の労働災害発生状況をまとめた。
 それによると、死亡事故(交通事故)含め今年最多の15件発生していることから冬型と年末にかけての繁忙期事故への注意を呼びかけている。
 休業4日以上の事故は製造業4件(食料品製造2、金属・機械1など)、建設業2件(土木工事2)、道路貨物運送業3件、その他の事業6件(商業3、貨物取扱1、清掃業1など)。
 具体的には▽ホタテ貝柱の洗浄機に挟まっていた貝柱を取り除こうとし左手第3指骨折(食料品製造)▽旋盤で作業中、両手を巻き込まれ骨折(金属・機械製造)▽水道管埋設工事で掘削溝の法面が崩れズレ動いた管と溝の間に足挟まり骨折(土木工事)▽ダンプで土砂を積みに国道238号南進中、新猿払橋から200㍍行った所で対向車線にはみ出し防雪柵に激突し頚髄断裂で死亡(道路貨物運送)▽トラックのパンク修理作業中、チューブに空気を充填していたところ、タイヤが破裂し身体が飛ばされ左手第5指骨折などケガを負った▽害虫駆除作業中脚立から墜落し左足第1指を骨折(清掃業)など。
 11月末累計は105件(昨年同期94)で死亡が4件(同2)。転倒が全体の31・4%、墜落・転落が20%を占め、高齢者が62・9%も占めている。
 産業別内訳。
 ▽製造業25件(昨年同期24)▽土石採取業1件(同0)▽建設業17件(同16)▽道路貨物運送15件(同10)▽その他の運輸1件(同4)▽貨物取扱業1件(同0)▽林業3件(同4)▽漁業7件(同10)▽商業8件(同9)▽清掃業2件(同1)▽その他の事業25件(同16)。

コメントを残す