高松君に最優秀賞授与 中学生の人権作文コン旭川大会
本年度の全国中学生人権作文コンテスト旭川地方大会で最優秀賞(旭川地方法務局長賞)に輝いた南中1年高松航汰君(13)への表彰伝達式が8日、旭川市であった。
法務省人権擁護局では、全国の中学生を対象に、38年前から人権に関する作文コンテストを実施しており、本年度は全国7342校から93万3992点の作品が寄せられた。
南中では、1年生の授業で稚内人権擁護委員協議会による人権教室の出前講座を受けたあと、夏休みの課題として人権作文コンテストに応募することになり、高松君は「こんな経験をするのは僕だけで…」と題し、小学1年生の時に上級生からいじめを受けた体験を通じ、多くの人達にいじめについて考えてもらう自分自身の思いが高く評価され、1800点の中から最優秀賞に選ばれた。管内での最優秀賞受賞者は初めてだという。
高松君の作品は11月28日に東京で開かれた全国大会に北海道代表者として出品され、103点の中から奨励賞にも選ばれた。「名前が発表された時は実感はなかったが、旭川市での表彰式で賞状を頂いた時に改めて実感が湧き嬉しかったです」と話し、中尾校長は「作品を通じて人権の大切さや自分自身の気持ちが伝わってきた」と受賞を喜んでいた。
稚内人権擁護委員協議会では、管内から選ばれた24人の生徒に対し会長優良賞を贈る。