漁獲数はこの10年間で最低に 秋サケ定置網漁管内全体で約30億円

 宗谷海区漁業調整委員会は、今年の管内の秋サケ定置網の最終漁獲状況をまとめた。
 日本海北部は11月19日までに漁を終え、オホーツク海西部は猿払、宗谷、頓別に続いて27日に枝幸が終漁した。
 累計はオ海133万7254匹(昨年対比15・3%減)26億7174万円(同51・3%減)、日本海19万3899匹(同13・6%増)3億572万円(同39・4%減)の153万1153匹(同12・4%減)29億7745万円(同50・3%減)。
 今年は日本海が8月30日、オ海西部は9月3日に解禁され、漁獲数は過去10年で最も少なく魚体も1匹当たり3・02㌔と1番小さかったことから、1匹当たりの単価は1945円と昨年に比べ1481円安値だったものの、過去10年で3番目の高値となった。主力のオ海西部での不漁だったことに加え、10月19日以降、稚魚確保に向け漁業者が自主規制を行うなどの措置も重なり漁獲数が減少したとしている。
 同委員会では「今年は10年間で最低で厳しい状況だった。来シーズンは安定した漁獲になることに期待したい」などと話していた。
 最終の漁協別漁獲量は次の通り。
 〈日本海〉▽稚内19万3547匹(昨年対比13・4%増)▽宗谷352匹(同皆増)。
 〈オ海〉▽枝幸64万1586匹(同21・8%減)▽頓別18万2419匹(同3・7%減)▽猿払25万9716匹(同4・4%減)▽宗谷25万3533匹(同14・5%減)。

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