斉藤さん平和を訴える 稚内学 れんが通信所で講話

赤れんが通信所で開かれた稚内学講話
市教委主催の稚内学特別講座「赤れんが講話~その7~」が8日夕方、恵北の稚内赤れんが通信所で開かれ、参加した市民50人が終戦後の日本とソ連の歴史について学んだ。
7日から実施の稚内ユネスコ協会(横田耕一会長)と稚内市歴史・まち研究会(富田伸司会長)の平和祈念の灯籠点灯に合わせて開かれた講座は、写真家の斉藤マサヨシさんを講師に迎え「北海道を守った戦いの島〝占守島〟」と題し、昨年7月17日~22日まで訪れた占守島の現状や日本領だった島での生活について講話した中で、当時のソ連の指導者スターリンは千島列島から侵攻し北海道の東側を占領しようとし、終戦した3日後の8月18日に占守島に上陸。武装解除していた日本軍は再武装しソ連軍の侵攻に迎え撃った結果「ソ連軍は簡単に攻略可能としていたものの、実際は日本軍の反撃は凄く両軍合わせ約3000人の死傷者を出しソ連軍は撤退せざるを得なかった」などとの話を聞いた市民は、悲惨な戦争の歴史を繰り返してはいけないと平和を求める心持の大切さを噛み締めていたようだ。