平和願う灯り点す ユネスコ協会と歴史・まち研究会が恵北の赤れんが通信所に77基

 稚内ユネスコ協会(横田耕一会長)と稚内市歴史・まち研究会(富田伸司会長)による平和祈念の灯りが7日夕方から恵北の稚内赤れんが通信所で催され、会員や開建職員ら10人余りが灯籠に点灯し、最北の地から世界に平和を呼びかけている。
 77年前の12月8日、太平洋戦争開戦のハワイ真珠湾攻撃の際、送信された暗号電報「ニイタカヤマ ノボレ1208」が恵北の通信所を中継し連合艦隊に送信された歴史があることから、両協会では平成23年から平和の灯りとして取り組んでいる。
 参加した会員らは、通信所敷地内に77基の灯籠を設置し灯りを点灯。夜空に浮かび上がった淡い光りは平和の尊さを訴えているようだった。
 横田会長は「8月15日の終戦の日だけではなく12月8日の開戦の日も大切な日として後世に残すためにも多くの人に訪れてほしい」と話していた。
 平和祈念の灯りは9日の午後4時~午後7時まで点灯される。
 8日午後5時からは写真家の斉藤マサヨシさんの稚内学講座が赤れんが通信所で行われる。

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