時の話題 「山本さんについて」

 この数年、読者コーナー、プレス川柳を設けるなど読者と双方向の紙面作りをする中、読者コーナー、川柳とも常連の山本庄男さんは彫刻家の砂澤ビッキの生前中、コーヒーを馳走になりビッキから「(樹齢)200年以上の木を彫る時はその木がどこを彫ってほしいのかを聞きながら彫るんだよ」と言われたそうだ。今月1日の山本さんのプレス川柳の「ビッキ言う木を彫る時は心開く」は、その一時の出会いを表した作品なのだという。
 ビッキ亡くなった後にはアトリエ「サンモア」(音威子府にあったものか?)のスタッフとして5年間、活動したそうで、筆者も西條などで何度か拝見したことがあるが、どこか超然とし哲学者然とした風貌の持ち主の人だ。
 レールに乗っかって生きていない人の泰然とした佇まいに、他人に負けないよう世の中に認められようと努めてきた自分とのギャップも手伝って惹かれる人の一人でもある。
 山本さんは投稿したハガキに「年末ですけど無理しないで」などと小社全体を気遣う言葉を添える人で、先月下旬の投稿にも認めてあり次のような内容が記されていた。
 一緒に生活する犬をペットと呼ぶのは嫌いです。家族というのが一番です。
 以前、シーズ犬と3年ほど一緒に生活しました。外から帰る私を分かったように玄関に座って待っているのです。私が稚内に来る時止むを得ない事情で「まる」(犬のこと)を離すことになり豊富の人に譲りました。親切な方の所で幸せだったでしょう。犬は人の思いを一生忘れません。

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