新たにカニの帆掛け船 旧瀬戸邸に市民から寄贈

 冬季開館中の旧瀬戸邸に、カニの甲羅などで使った帆掛け船が新たに展示されている。
 市内の男性がズワイガニの甲羅、足、ツメ、ふんどしなどを材料に作ったカニ帆掛け船を市教委が譲り受け5日から1階奥にある展示コーナーで飾られている。
 船が風を受け進む部分にはふんどしが100個、船体はカニのツメで組み立てるなど細部までこだわった作りで、乾燥すると壊れてしまうため防止するため船の横には水を入れたコップを置き湿気を保つようにしている。
 施設が有料化された4月以降、市民から寄贈される品が増え、これまで着物、人形など15点以上が新たな展示品として加わった。最近も転居を理由に近所の人から年代ものの茶器などが贈られた。
 常勤スタッフの筬島義春さんは「市民の方が稚内の大切な施設として思い寄贈してくれることが増えました。スタッフとしても展示品が増えることで、観光客に貴重な品を見せることができ、ガイドする上で色々な話ができるので本当にありがたいです」と感謝していた。

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