静岡の高校生が沼川で酪農体験 振興局主催し25戸でファームステイ
宗谷総合振興局による修学旅行生を受け入れ道北地域の農家で生活を体験してもらうファームステイが3日から始まり、参加した高校生たちは体験学習を通じ農業の大切さを学んでいる。
振興局では道外の高校生を対象に、滞在し酪農や農業体験するファームステイを通じ、生産現場、食、命の大切さなど知ってもらおうと、独自事業(宗谷地域教育旅行推進事業)として実施しており、本年度は静岡県浜松市の私立聖隷クリストファー高校の普通科2年生97人が3~5日までの日程で、稚内ほか天塩、豊富など25戸の農家で農業体験している。
沼川地区の佐藤牧場(佐藤正輝代表)では女子生徒3人が訪れ、朝、晩の2回、牛舎内の清掃や乳牛へのエサやり、子牛の世話などを体験。初めて見る牛の大きさに驚きながら普段とは違う作業に悪戦苦闘しながら懸命に取り組んでいた生徒たちは「日頃何気に飲んでいる牛乳ですが改めて生産する農家さんの苦労が分かりました」などと話し命の大切さを肌で感じていた。
振興局(農務課)では、体験学習を通じ子供たちに農業を知るきっかけや農村と都市部との交流促進にも繋がるので、来年度以降も継続していければと話していた。