時の話題 「原氏三度監督に」
プロ野球・読売巨人軍の監督が高橋由伸氏(43)から原辰徳氏(60)に代わる。原氏の巨人軍監督は3度目になる。
40歳そこそこと若かったこともあり長期政権見据え華々しく登場した高橋氏だったが、指揮を執った3シーズンとも優勝なく昨年は3位以内のクライマックスシリーズにも参戦できないという腑甲斐無い戦績であった。
慶応大学出身の慶応ボーイで当時監督をしていた長嶋茂雄氏に「天才」と称され現役時代は天才の名の通り華麗な守備含め一流選手として活躍。現役引退後コーチ経験もせず監督に就任し大いに期待されたものだが、挫折を知らない男に神は試練を与えたようだ。
他方、現役時代から〝若大将〟などと言われ監督としても2度、都合12年間でリーグ優勝7回、日本シリーズ制覇3回という申し分のない戦績を残した原氏。この二人の監督としての成績の違いは何処から来るのか。
原氏の父親貢氏は実の父親でなく幼い頃から貢氏によって野球一筋、厳しく育てられ東海大相模高校、東海大学でスラッガーとして鳴り物入りで入団した巨人軍でも4番を打つなど大活躍したものの選手の晩年は衰え以上に不遇をかこった。
監督になっても一度は首を切られたものの、捲土重来を期した再登板で見事雪辱を果たし名監督の一人として数えられるに至った。
ここまで書けば察しがいい読者の皆さんは原氏と高橋氏の大いなる違いを理解していただけたでしょう。
挫折しても諦めずに辛抱強くしていれば神は見捨てないということのようです。