人物点描 人との出会い財産に 退任する稚内観光協会専務理事の東政史さん
今月いっぱいで稚内観光協会専務理事を退任する東政史さん(66)は「この6年間、専務の職をやってこれたのは会員や関係者の協力のお陰であり、これからも協会が稚内の観光業界を支えて行くよう願っています」と退任の思いを語った。
会計管理者を最後に市を退職し平成24年4月から協会専務に就任した東さんは6年間の中で平成25年に協会が任意団体から法人化したことが思い出深いとし、3年前の平成27年6月の前会長の岩間幹生さんが亡くなったこともショックな出来事だったとし「3年間、一緒に仕事をした岩間さんには観光バスが通ったら必ず手を振ることや笑顔で迎えることなど、おもてなしの心を教えられた」と振り返る。
旅行形態が団体から個人客へシフトし、台湾や香港など外国人旅行者が稚内にも急増している状況下、飲食やホテル、水産業界など地域が協同して観光地域づくりを担うDMO(観光地経営組織)化による新たな体制づくりが急がれており、29日午後の総会で後任に決まった前市立稚内病院事務局長の波間常次郎さんには「協会がDMOの中心になり吉井会長と共に業界を盛り上げていってほしい」と激励した。
東さんは「観光は人との繋がりが大事で、仕事をしてきて全国の業界関係者と知り合いになったことが私の財産になっています」と話していた。