天北ウインドファーム きょう竣工式営む 渡辺、坂元両社長ら110人出席

 今月2日から本格稼働した稚内グリーンファクトリー(渡辺義範社長)と風力発電国内大手のユーラスエナジーホールディングス(東京)が共同出資して設立された天北エナジー(坂本元靖社長・渡辺義範社長)が所有する増幌地区で総発電力3万㌗の風力発電施設天北ウインドファームの竣工式が18日、同ファーム内の山中で執り行われた。
 同施設は、渡辺社長が描く「最北の地からエネルギーと食糧を全国に発信する」プロジェクトとして、約100億円の事業費を投じ渡辺社長が所有する増幌地区の原野2000㌶の土地に、3000㌗の風車10基を建設するもので、平成28年から事業を進めてきた。
 稚内市内で6カ所目となる同発電施設の風車はゼネラルエレクトリック社製(米国)。高さ約140㍍(ブレード1枚54㍍)の世界最大級の風車は昨年10月完成し本格稼働に向け準備を進めてきた。

 竣工式には坂本、渡辺両社長はじめ工事関係者など110人が出席し、玉串奉てんや神酒拝戴の儀のあと、渡辺社長は「この恵北・増幌地域が元気を取り戻し風のマチ稚内の中でも風況に恵まれたこの丘陵で風力発電による地域起こしが出来ないかとの長年の思いを漸く実現することが出来ました。今後はこの稚内の地で作った電気を全国に送り届けていきたい」などと挨拶した。
 竣工式を終えたあと報道陣の取材に対し渡辺社長は「長年の夢が叶って感無量です。今後も風車の増設計画を考えているので稚内市の活性化につなげていきたい」などと風車を背に語っていた=写真=。

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