時の話題 「五月病」

 何十年も前から言われている五月病。うつなど精神疾患へ発展する可能性がある気の病の一つである。
 颯爽と入社するも社会というのはそう甘いものでなく誰しも突き当たる壁のようなものなのだが、打たれ弱いとされる今頃の若者にとって壁は高くて厚いようで逡巡し居場所を失ったと自己解釈してしまうようだ。
 はしか(麻疹)のようなものと言われるも、はしかといえど今年は北海道以外で猛威を振るおうとしており十分な注意が必要だ。
 はしかは伝染病の一つで5~6歳の幼児が主に罹患し一度罹ると一生免疫を得るとされるが、予防接種も必要とされ、平成2年以降2回のワクチン接種が奨励される中、1回しか打たず免疫が薄れてしまい今年に入り沖縄などで感染が拡大しているようである。
 はしかのようなものと言っても重篤になるケースもあり五月病といえど油断することないようにしたい。
 五月病などは暇な人がなるものと思っているが、そうばかり言っていられない。人間の心の深淵さに起因するものであり厄介だ。
 NHKが何やかやと放送し大学教授ら専門家の予防の話も交えるのだから盲腸やはしかの類でなく、当人はもとより会社の同僚や上司なども留意したいものである。
 はしかに免疫ができるよう五月病を経たのちには精神力も培われることを信じたい。そのまま引きずるようでは1回しかない自分の人生を後悔ばかりし生きることになる。
 ただ生き死にに係わるものでない。五月病であれば一過性だろうから大した事ないが。

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