今年は10万匹放流 小坂東京稚内会長が育てた稚ナマコ
稚内出身で東京稚内会会長を務める小坂輝雄さん(71)が育てた稚ナマコが10日、恵山泊漁港近くの海に放流された。
故郷への恩返しとして独自に取り組み、平成24年から稚内漁協から親ナマコの提供を受けふ化させ27年から放流を行っており、これまでに約12万匹を日本海に放流している。
昨年、稚内漁協から産卵する前の親ナマコが提供されたことで多くの稚ナマコがふ化することができ、今年の稚ナマコの放流数は10万匹を数えた。
今年も稚内漁協磯なまこ部会や市、漁業者の協力を得て200㍍沖合いの海に、昨年8月にふ化し育ててきた体長3㌢余りの稚ナマコを放流した。
昨年に続き放流に立ち会うことが出来なかった小坂さんは本紙の取材に「昨年は例年の倍以上の受精卵が採ることができ、多くの稚ナマコが育ち放流することができ良かった。最終目標でもある養殖事業化成功と市場への供給態勢が出来るように頑張りたい」などと声を弾ませていた。
7月には稚内漁協から親ナマコの提供を受け、来年放流する分の採卵作業を行う。