昨年続き吹き矢でシカ捕獲作戦 富士見で成果1頭

 市街地で8日午後から麻酔薬入りの吹き矢を使用したシカ捕獲が始まり、初日は富士見地区で1頭捕獲した。
 銃が使えない住宅街などでの捕獲手法として昨秋に続き実施したもので、今回はシカが夏毛へと変わり皮膚に矢が刺さりやすい5月に合わせて、前回同様札幌のNPO法人Envision環境保全事務所が11日までの日程でシカの出没多発地域の北地区を中心に行うことにしており、8日午後4時頃、富士見の市営住宅跡地で吹き矢を使いオス1頭を捕獲した。
 9日には捕獲の様子が報道関係者に公開され、午前6時半から稚内公園のゲストハウス氷雪近くの草むらや旧稚内公園スキー場で、環境保全事務所の職員がシカに10㍍ほどまで近付き吹き矢を2回放つも、矢が刺さらず捕獲できなかった。
 市農政課の近江幸秀課長は「前回より吹き矢の長さを倍にし遠くに矢が飛ぶようにしたが捕獲は難しい。来年も吹き矢を実施する予定だがより効果的な捕獲方法を検討していきたい」と話していた。

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