時の話題 「公僕たるよう」

 国会空転の打開策として政府与党は加計学園の獣医学科開設で以前「記憶のある限り愛媛県職員と会ったことはありません」などとうそぶいていた柳瀬唯夫元首相秘書官の発言を訂正し、接見した事を認める方向で調整しているとの報道には開いた口が塞がらない。
 一個人の言動を調整するというのはどういうことなのか。政府与党に真意を訊きたいものだ。
 柳瀬氏もこれまでの「記憶にない」から「誠実に答えたい」と態度を変えている。国民をなめるのもいい加減にせいと声を大にして言いたい。
 この永田町と霞ヶ関のバカ者どもは国民をそれこそバカ者どもと邪推しているのでないのか。そうならそのまま返してやるわい。
 野党も見くびられたものだ。審議拒否を余りにも続けると国民の支持を今以上に失ってしまうのでないかという心理を突いた与党の懐柔策に乗ってしまう気配が濃厚だ。
 柳瀬氏が食言していたのは最初から明らかであり、審議を拒否する前の与党への追及が甘かったからに他ならない。理路整然と気概を持って臨めばはぐらかされる事もなかったであろうて。
 それに加え民進党は先祖返りするように解党と結党を繰り返しており、これら国会議員に年間歳費として3~4千万円負担するのが馬鹿らしくなるほどである。
 筆者は日頃、記者に言っている事がある。「他人の事を書くのだからウソをついてはいけない」。
 公僕というのは公務員ばかりでなく政治家にも通用すること肝に銘じなければ。

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