GW後半初日に春の嵐 フェリー、飛行機欠航し交通に乱れ

 発達した低気圧の影響で3日、稚内発着の海や空の便が乱れ、GW後半入りでの観光客や帰省の足に影響が出ている。
 稚内地方気象台によると、3日は20㍍以上の強風を観測し、波は日本海側で4㍍と大シケとなっている。ハートランドフェリーは暴風警報が発表されたことを受け、3日午前5時に利礼航路の全20便を欠航にすることを決めた。
 3日の利尻行きには車両42台、礼文行き28台と多くの観光客や帰省の人が乗船予定だったが、欠航で島に渡れず、チケット売場は4日への予約変更する人が目立った。
 欠航で足止めを食らった札幌からの旅行者は「海が荒れ欠航は仕方ないけど、GWに天候が荒れなくても」とぼやいていた。
 稚内空港は千歳1便目と東京便は上下便とも欠航し、下り便で200人以上に影響が出た。夕方の千歳便は天候調査となっている。
 平常通り運行の札幌からの都市間バスは3日夜の深夜バスが2台運行。JRは特急の指定席が満席となり混雑していた。

「声問で27・8㍍の暴風」

 低気圧が接近したことで3日、宗谷管内は暴風雨に見舞われ、声問では午前8時半前に最大瞬間風速27・8㍍の暴風が吹き荒れた。
 稚内地方気象台によると、管内ではオホーツク海側を中心に3~4日にかけ多い所で80㍉、稚内では50㍉の雨が降る見込み。2日未明に稚内などに発表された暴風警報は3日夕方に解除される見込みだが、4日までは強風に注意が必要だ。
 この大荒れの天候で波は4㍍の大シケとなり3日午前中、北防ドームに白波が打ち寄せていた=写真=。
 4日以降は日本海側にある低気圧が停滞するため6日までぐずついた天候が続きそう。

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