売上悪化も収益改善 稚内信金景気動向 140社の1~3月実績

 稚内信金は、稚内など営業地域の景気動向を景況レポートとしてまとめた。
 3月上旬に宗谷管内10市町村と天塩、遠別雄武3町にある140社(回答率100%)を対象に聞き取りした今年1~3月期実績と4~6月期見通しを数字で表した。
 1~3月実績は全体で売上額DI値はマイナス14・9と前年同期から2・7㌽低下する他方、収益DI値はマイナス20・7ながら同2・2㌽上昇した。
 産業別では製造業(35社)は受注額マイナス28・4(前年同期対比59・9㌽低下)、収益マイナス28・4(同25・7㌽低下)。受注額では製材のマイナス75・0、収益は食品のマイナス50・0が目立った。
 卸売業(15社)の売上額DI値はマイナス33・4(昨年同期対比26・7㌽低下)、収益はマイナス33・3(同20・0㌽低下)。建築材が売上・収益ともマイナス50・0前後と芳しくない。
 小売業(36社)は売上額マイナス2・6(前年同期対比11・6㌽上昇)、収益マイナス16・5(同3・4㌽上昇)。食料品、衣料品がマイナス30以上と売上・収益とも不調な一方、電気製品販売、自動車販売はプラス50・0と好調だ。
 サービス業(30社)売上額DIマイナス26・7(前年同期対比10・0㌽上昇)、収益マイナス33・4(同6・7㌽上昇)。クリーニング、自動車整備に改善が見られる一方、旅館・ホテルは売上額、収益とも悪化。
 建設業(24社)受注額プラス12・5(前年同期対比58・3㌽上昇)、収益プラス8・3(同50・0㌽上昇)。
 経営上の問題点として①人手不足②売上(受注)の減少③競争激化④仕入商品または原材料費値上り⑤人件費以外の経費の増大を挙げている。
 4~6月期見通しは建設業を除き改善の兆候が見られるとしている。

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