稚内商工会議所の全国展開プロジェクト スープ、出汁開発へ
稚内商工会議所が中小企業庁の助成を得て昨年6月から展開してきた地域力活力新事業∞全国展開プロジェクト「日本最北端わっかない」特産品開発プロジェクトは、地域資源流通実態調査、新商品開発に向けた調査など終え、2月26日に開かれた5回目の委員会で最終報告があった。
流通・市内製造品実態調査、マーケティングなど経て協議を重ねた結果としてホタテや勇知いも、稚内牛乳など地域の資源を食材にした新たな商品としてスープと出汁が候補に挙がり、商品を販売している会社を視察するなどした後の今年1月17日、候補食材の試食会も開いた。
料理研究家の加藤健一氏を招き実際に5品調理し試食した結果、「カニのビスク(クリーム状スープ)」と「スパゲティアメリケーヌ(カニ風味)」の2品が高い評価を得た。
このため全国展開プロジェクト委員会(中野修二会長)は新たな特産品として稚内産紅ズワイカニの殻を使用したブイヨン(出汁)とブイヨンを使用したスープを中心にした商品開発を行うこととした。
スープは稚内牛乳、ホタテ、勇知いもなど組み合わせた商品開発も検討し、勇知いもを使ったライブクーヘン
(揚げイモの玉ネギ和え)の商品化の可能性について検討していくこととした。
来年度は助成申請が認められれば製品化に向けた事業を推進していきたいとしている。