弁天島にトドの群れ居座る 深刻化する漁業被害
宗谷岬の西側約1㌔沖合いにある無人島の弁天島を海のギャングと呼ばれるトドが占拠している。
環境省のレッドリストで準絶滅危惧種になっているトドとはいえタコやニシンなどの漁業被害は深刻化しており、宗谷総合振興局(水産課)によると、宗谷管内の漁業被害は年々増加傾向にあり、平成28年度は5億8600万円もの被害があった。
毎年10月にかけてサハリンなどから南下し宗谷で越冬するトドの群れは、年明けから急増し1000頭近くまで達しているようで、7日午前中は肉眼から見える岩場などで数十頭が確認された。
殆んどは肉眼から見えない島の反対側にいるようで、宗谷の漁師によると、過去には5000頭を超えた日もあったという。