時の話題 「片手落ちでは」
先週18日、稚内市特別報酬等審議会(中田伸也会長)から市長ら特別職と市議の給料・報酬の答申があり、特別職は引き上げられるも市議は据え置かれたが、片手落ちでないのかと思っている。
2年前に削減する前の給料・報酬に戻り、その後の社会情勢、言い換えれば稚内の経済状況、更に煎じ詰めると稚内市の財政状況を総合的に勘案し答申したのだろう。その結果として市長ら三役は一生懸命働くが、市議は働きは良くなく市民の評判が芳しくないので罰を与える式の現行据え置きというのは公平な判断になるのか。
市長ら三役の公務精励は筆者も重々承知しており答申には全く異論はない。しかし議員報酬据え置きは二元代表制という大原則にのっとっても議長が市長の半分というのはおかしいし、一般議員も副市長の半分というのはどう考えても実状を無視した判断といえるのではないのか。
議会では、この数年定数削減に始まり節約を徹底し、市の予算案に計上される議会費はこの数年間で5千万円切り詰めており市の財政安定化にも努めているところであり、市議は碌な者でないという一部市民にある評価に余りにも迎合しているのではないのか。
昔、市議は大会社の社長さんの名誉職的なところがあり報酬は二の次だったろうが、近頃は専門性が要求され片手間では出来ない。
市議としての職能向上のため、そして市議として評価するためにも報酬アップはするべきで、未来を見据え将来市議になろうとする若者のためにも次回は引き上げねば成り手がなくなる。