道12区は武部氏、破顔圧勝 衆院選 自・公が盤石の勝利
第48回衆院選の投開票が22日あり、予想通り自民、公明の与党が圧勝し、今後最長4年間の日本の舵取り役を託された。
台風21号の影響から最終的な投票数などは確定していないものの、前回平成26年12月の衆院選同様、与党2党で300議席を突破しており、内閣が意図した事は余程のことがない限り実行されるという安定政権が日本の政治を司ることになった。
北海道は立憲民主党が自民党と肩を並べる議席を獲得。12区(北見、網走、紋別、稚内など)は自民党前職の武部新氏(47)が勝利。希望の党新人の水上美華氏(35)、日本共産党新人の菅原誠氏(44)は健闘空しく力が及ばなかった。
3人の候補の得票数は武部氏9万7113票、水上氏5万8422票、菅原氏2万3830票。このうち稚内市内の得票は武部氏1万390票、水上氏4566票、菅原氏2325票。
父君勤氏の地盤を引き継いだ武部新氏が3期目を迎え新たな票を掘り起こし圧勝。水上氏は所属政党はじめ違う選挙戦を展開できたとの悔いがあるか。
当選の喜び分ち合う 武部候補宗谷・稚内選対事務所
武部候補の宗谷・稚内合同選対事務所には午後7時半過ぎから支援者が続々と集まり、投票終了後の午後8時過ぎのTVテロップで「当確」の2文字が報じられると「やった!」などとの歓声が上がった。早速、北見選対本部で行われた勝利セレモニーが前回同様、インターネット回線で中継され北見、稚内ともども勝利を分かち合った。
武部候補は「一致団結して故郷や平和な暮らしを守り、子供たちの未来のため皆さんの思いをしっかり受け止め国会で頑張ります」などと挨拶した。
中田伸也選対本部長は「地域の代表者として武部候補が一番だとの支持を頂くことができました。管内の一次産業や国土強靭化など武部候補しか出来ないことを政権与党の政治家として頑張ってもらいたい」と今後の活躍に期待を寄せていた。
武部氏の稚内での勝利報告会は、24日午後7時半から大黒2の選対事務所で開かれる。
稚内の投票率59・58%
道選管宗谷支所による管内全体の小選挙区投票率は72・86%(前回70・04%)。稚内市59・88%(同55・48%)。
利尻町87・22%で道内トップ。利尻富士町が84・54%と道内2番目に高い投票率で、振興局単位(町村)でも道内最高だった。
比例代表得票数
比例代表政党別得票数次の通り。
①自民党1万2663票(うち稚内5740)②立憲民主党6464票(同3282)③公明党5009票(同2572)④希望の党4938票(同2433)⑤新党大地2715票(同1356)⑥日本共産党2552票(同1379)⑦日本維新の会700票(同386)⑧社民党437票(同210)⑨幸福実現党217票(同86)。
最終の期日前投票数
道選管宗谷支所は小選挙区の期日前投票の最終数をまとめた。
稚内市4435人(男2279)9町村合計9516人(男4398)の1万3951人(男6677)だった。