時の話題 「衆院選結果」

 今回の衆院選も自民党が圧勝した。民主党から政権を奪取した平成24年12月の選挙以降3回連続しての盤石勝利で終わった。
 体たらくの民主党政権に見切りを付けた平成24年の衆院選は「矢張り自民党でなければ」という先祖返りの意識が働いた国民渇望の自民党返り咲きだったが、前回26年12月、今回と緩みが出ている自民党に灸を据えようとした民意が強い筈だったものの、受け皿なく是か非かの小選挙区制によって公明党と合わせ300議席を軽く超えてしまった。
 ただ今回は7月の都議選で自民党に圧勝した都民ファーストの会率いる小池都知事が代表を務める希望の党が当初受け皿になりそうだったが、民進党前議員の排除論理により忽ち人気を失ってしまい、逆に枝野氏率いる立憲民主党が元々ある旧民主党支持層の支援を得て野党第1党の議席を得たものの、民進党の80余議席には届かなかった。
 自民党は2回連続し相手の失敗「敵失」によって勝利を、それも「大」という冠まで付いた勝利を手にしたのだった。
 中選挙時代の旧社会党地盤がある立憲民主党が道内で他の都府県をかなり上回る議席を得たのは比例代表の得票率を見れば判る。全国では自民党33・66%に対し19・48%だが、道内は自民党の28・76%と比肩する26・09%まで上昇している。
 小選挙区制が導入された20年余りを見てみると、最終議席数が拮抗することはなく、どちらかに片寄る傾向がある。小選挙区制是非含め民意が正しく反映される選挙制度模索すべきと思うが。

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