時の話題 「万」が余計で
最近では神戸製鋼所のアルミや銅製品のデータ改ざん始め、東芝の粉飾決算、そして日本経済をけん引する日産や三菱など自動車業界の不正行為が後を絶たず、日本の製造業の行く末を危ぶむ声が経済界から出ている。杜撰な管理体制と「これ位のことは不正にはならない」という安易な考えに儲け至上が起因しているのか。
これら大企業と比べるとゴミのような存在だが小社のような零細企業は小規模な地域を対象しているにしても不正は許されるものでなく、仮に不正したなら地域社会から抹殺されてしまう。
18日、本紙で利礼航路の旅客実績を掲載した。インバウンド(外国人観光客)の増加によって昨年9月末に比べ9860人増の37万6314人を数え利礼観光が好調だとしたのだが、昨19日訂正したよう見出しに誤りがあり「万」が余計に入ってしまった。
この間違いを弁解するつもりはないが、18日の小紙が配達されて以降の夜、叱咤の電話が数件あり「校正をしてるのか」など聞き捨てならぬ罵倒に近い言葉を浴びせられた。さらには「お前ら」呼ばわりされるに至っては閉口してしまった。
余計に「万」を入れてしまった当方が悪いのは分かっているのだが、鬼の首でも取ったかのようだった。
記事も編集も制作も校正も万全を期しているが、ミスが出る時は不思議とミスが出てしまう。平謝りすれば済むのだろうが、必要以上の物言いには「はいそうですか」という訳にはいかない。
ハートランドフェリー社にはお詫び申し上げるものです。