時の話題 「新聞週間」
15日から新聞週間が始まった。今年70回目の週間の代表標語は「新聞で見分けるフェイク知るファクト」。
フェイクは選挙中、そして大統領になった今でさえ大手メディアを攻撃するトランプ米大統領が多用するので馴染みさえある言葉で偽りの、嘘という意味がある。ファクトは事実であり、様々な情報、報道が飛び交う中、何が真実なのかを見極める媒体が新聞であり、読者にも真贋を悟るよう努めて下さいとの意味があるか。
昭和25年、産声をあげた小紙もあと3年で創刊70周年を迎える。貫いてきたのは市民目線の報道であり「山椒は小粒でもピリリと辛い」の精神だ。
市役所や道、国の出先機関の記事は正確性を要求されるも記者としては面白みがなく、矢張り記者冥利なのは不正を暴いたりする記事であり、一般的に特ダネというものだ。
特ダネは内部告発もあるが、大方は記者がどれだけアンテナを張っているかであり、提供者は家族の場合もあろうが大方は知人・友人である。酒飲み仲間、マージャン仲間でも人脈が大事ということ。
とはいえど徒党を組む性癖の人はこの仕事に向かない。どちらかといえば一匹狼の方が宜しい。しかし、それは記者の持つ心持であり人脈は広ければ広いほどいい。
昔は警察などでの特ダネもあったが、何でもかんでも記者クラブ通した一斉発表となり、大して努力しなくても情報が入る仕組みになっており、いかがなものかと思っている。
ネット情報流行りの昨今だからこそ、じっくり読む新聞が求められている。