名古屋で斉藤さんの写真展 樺太時代伝える21点
9月に自身初となる写真集を発行した写真家斉藤マサヨシさん(62)=西浜4=の写真展「サハリンに残された日本」が、今月31日まで名古屋の丸善書店本店で開かれている。
サハリン全土を取材し樺太時代の歴史などを伝えた216枚からなる写真集の中から厳選した21枚を展示。コルサコフ市に残る製紙工場、旧ソビエトとの国境線が引かれた北緯50度付近に残る国境石、宗谷海峡から見えるサハリンなど。
7日には写真展の会場で「サハリン北緯50度国境紀行」と題したトークショーもあり、樺太の時代背景など説明した斉藤さんは「70年以上前に多くの日本人が暮らし、日本の建物など足跡が今も向こうに残る。サハリンを身近に感じてほしい」と集まった名古屋市民に伝えていた。
9月には紋別でも写真展を開催し、名古屋では10日間滞在し写真を通しサハリンの魅力を伝える斉藤さんは「樺太からの引揚者の方に写真を見てもらうこともでき、当時の話をするなど昔を懐かしんで頂きました」と話していた。