時の話題 「夜長の百鬼夜行」

 釣瓶落しの秋の夜長、テレビを見たり趣味に興じたりスポーツにと思い思いに楽しんでいる人もあろうが、闘病を強いられ、はたまた経営する会社が倒産寸前まで追い込まれ、一方リストラに遭うなど不幸に陥っている人など日本国中ばかりか狭い稚内にあっても様々な境遇の人がいる。
 このように日本国民が皆、幸せな生活を送れることなど絵空事なのだが、バラ色になることをとりたてて説く総選挙が公示された。
 昨日朝、会社から郵便局に歩く道すがら希望の党公認の水上みか氏の選挙カーに出食し、何やら御託を並べていたが内容など分かろうはずがないものの「頑張っているな」とエールを送った。
 夜には自民党公認で3期目めざす武部あらた氏の個人演説会が文化センターで開かれ、日本共産党の菅原まこと氏も来週早々には稚内入りし遊説する。
 公示されたばかりだというのに選挙戦は事実上、終盤の様相を呈しており、当落線上にある選挙区の候補はそろそろ絶叫型に変わり喧騒を極める。
 大きな変動を好まない日本人であっても自民党の長期政権が続く中には日本新党などの連立政権、民主党政権とタガが緩む自民党にお灸を据えるかの如く変化もある。
 森友・加計学園問題などに頬被りし突然の衆院解散を決行した安倍さん率いる内閣も5年に及ぶ長期政権による金属疲労が起きており、中でも内閣の顔ともいえる菅官房長官が戴けない。
 22日の開票結果によっては秋の夜長に似つかわしい百鬼夜行があるやも知れず、個人的には注目している。

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