旅客機事故などに備え 稚内空港で消火救難総合訓練
稚内空港で10日、稚内空港消火救難総合訓練が行われ、参加した関係機関が航空機火災事故などに備え救助の連携を確認した。
関係機関の連携強化を図るため隔年開催している稚内空港での総合訓練には、東京航空局稚内空港事務所、自衛隊、宗谷総合振興局、市、稚内署、稚内消防署など19団体から161人が参加した。
午前9時半過ぎ、エンジントラブルが発生した旅客機(乗客・乗員41人)が滑走路に緊急着陸後、エンジンから出火し着陸時の衝撃で多数の負傷者が出たとの想定で、消防車両が旅客機に見立てたバスに一斉放水、避難誘導と負傷者のケガの具合を選別するトリアージという訓練のほか、応急処置や搬送などの訓練を実施した。
訓練を終え中嶋祐司稚内空港長は「消火、ケガ人の救助など各機関が連携しスムーズで有意義な訓練だった」などと講評した。