恩返しできる医師に ひばり町内土曜サロンで寺林さん

 市立稚内病院で研修医として働く東京出身の寺林博之さん(31)=写真=が30日夜、みはらし会館で講演し、自身の医療に対する思いや地方に医師が集まらない現状などについて話した。
 ひばり町内会の地域の課題などを考える土曜サロン4回目の講師として招かれた寺林さんは、今年4月に着任して以来、産婦人科、外科を経て今は内科で働く半年間の研修医生活などを振り返り、地方に医師が集まらない現状について触れ「稚内は常勤医がいない科があり医師1人の負担が大きく、医局から派遣される医師が都市部に集中していることなど色々な要素が重なり医師が集まらない状況になっている」などと指摘した。
 医師への負担の一つにもなっている救急車をタクシー代わりに使う急患も月1、2回あり、3台しかない救急車がタクシー代わりに使われると本当に必要とする急患に使えなくなることを不安視した寺林さんは将来、アメリカなどへの留学を考えているが「お世話になっている稚内に恩返しができるような医師になりたい」と話していた。

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