昨年度の市病赤字3億7000万円 洋上風車予算で青山副市長が陳謝

 市議会は28日、決算特別委員会を開き、昨年度の港湾、病院事業など特別会計を審議した。
 稚内市立病院事業について、鈴木茂議員から患者数減による収益減、人件費など経費増加などで昨年度は3億7000万円余りの赤字になったことなどが質され、松谷市立病院庶務課長は平成23年からは循環器の常勤医不在、27年は耳鼻咽喉科の常勤医撤退、昨年からは泌尿器科の常勤医が不在となり、入院の縮小や外来については最低限の診療体制を維持しているが、常勤医の不在で現在いる医師に業務を負担してもらっていることでの手当ての見直しなどで人件費が増加したことなど説明した。
 26日の決算審議で、稚内港での洋上風力発電導入に向けて稚内港再生可能エネルギー検討協議会運営業務委託料が昨年度当初予算に計上されるも、予算が未執行だったことが議会の場で明らかになった問題で、青山副市長は洋上風力の建設候補地だった場所が、国が新たに示したガイドラインで船舶航路から離すべきとする課題が浮上したことから昨年度は検討会議を開くことが出来ず予算を執行できなかったことなどを説明した上で「議会の場に説明しなかったことを改めてお詫びすると共に、洋上風力の導入に向けては関係機関や市民の合意を得た上で慎重に進めていきたい」などと述べた。

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