定時制生活発表会で最優秀賞に藪下さん 稚高生では8年ぶり全道大会出場
15日に旭川で開かれた第61回道北地区高等学校定時制通信制生徒生活体験発表大会で、稚高定時制1年生の藪下智英さん(19)が最優秀賞に輝き、同校としては8年ぶりに全道大会出場を決めた。
道北大会には旭川、幌加内、稚内から11人が参加した。藪下さんは「誰かのために生きること」と題し、両親が離婚したため中国に戻った中国人の母親を追って暮らした6年間の日々を振り返ると共に、帰国して定時制に入学し日本語が話せない中国人の同級生のため学校で通訳をするなど誰かのために一生懸命になることの大切さを200人以上の聴衆を前にし訴えた。
昼間は副港市場の食堂で働き、毎日2時間練習を重ね5分ほどのスピーチを暗記し大会に臨んだという藪下さんは、10月下旬の札幌での全道大会に向け「自分の素直な気持ちを発表したい」と語る。
鎌本光司教頭は「体験発表は甲子園みたいな位置づけで彼女が賞を取ることで今後の自信に繋がり周りの生徒にもよい励みになる。全道では自信を持って発表してほしい」とエールを送っていた。