時の話題 「同居人募集」

 先日、市内に住む60代の女性が同居人を求める広告を本紙に出した。御主人に先立たれ一人住まいする中、別に一人住まいする同じような年代の女性と今後の人生を暮らすことで互いに生活費を切り詰め豊かな人生を送りたいとするワーク(労働)やカー(車)シェアリング(分かち合い)ならぬハウスシェアリングの稚内での個人としては初のケースなので、この稿を執筆する前の昨15日午前10時過ぎに広告を載せた女性に電話してみると「問い合せが1件もない」ということでガッカリしていた様子が目に浮かんだ。
 一人で暮らす人は年を取れば取るほど増えていくだろうし、今般の「敬老の日」を前にヤクルト北北海道稚内支店が普段ヤクルトなど商品を家庭に届ける際、一人暮らしのお年寄りにカーネーションなど贈ることは安否確認にもなるが超高齢化社会を迎える折、地方で暮らす息子や娘の世話にならず郷里である稚内で余生を過ごしたいと願うお年寄りも少なからずいるだろう。
 広告を載せた女性に直接会った筆者思うに女性はあっけらかんとした性格で、同居人募集に躊躇している人が仮にいるとしたら推薦するものです。連絡先は携帯090~7053~8845。
 一人になり息子などを頼って地方に引っ越しては所持金を使われ淋しくまた故郷に戻るなどとの話を聞く度、程々な健康という条件が付くものの一人暮らしの方が気が楽であり同じ境遇の人が、見ず知らずの他人でも構わないので暮らそうという提案は、タイミングもあろうが渡りに船の好機と思うのだが。

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