時の話題 「若者の自死に思う」

 夏休みが終わり2学期に入った。道内の学校は夏・冬休みとも25日間ずつだが、本州は夏休みが長く、この長い休みは思春期の中高生に生活や精神面で大きな変化をもたらし夏休み明けの自死が増えてしまう。
 昔と違い情報が錯綜する現代で生きる子供は大変だ。SNSなど横の繋がりが濃厚になる他方、その関係から逸脱した子供は除け者扱いされイジメの格好な対象にもなり得る。
 2学期が始まる前に「宿題をやっていないので学校に行きたくない」などとの理由で自宅のマンションから飛び降りるなどして自死する中高生がいる。学校に行きたくなければ休めばいいだろうにと思うも、それは大人の考えであり本人には辛いものがあるのか。
 そうは言ってもある意味、奇跡の誕生をし親に愛情を注がれ大きくなったのに命を無駄にしてはいけない。自死もその人に与えられた命なのだろうが、どうも釈然としない。自分のことばかりでなく残された両親や友達などのことも考えなくてはいけない。
 人は生きれば生きるほど健康やお金、事業、仕事などで辛いことがある。しかし、その困難に耐えるのも人生の醍醐味であり、辛い時ほど「負けてなるものか」と立ち向かって行かなければならない。
 自分だけが不幸。周りの人はあんなに幸せなのに―なんて早まってはいけない。隣りの芝生は青く見えるものだ。
 若いうちの悩みは蟻地獄のよう脱出する事など出来ないものと感じるだろう。月が沈めば太陽が昇ってくる。何があっても望みを捨てないことだ。

コメントを残す