斉藤さん初の写真集「サハリンに残された日本」9月13日全国発売

 西浜4の写真家・斉藤マサヨシさん(62)=本名・正良=がサハリン全土を取材し樺太時代の歴史などを伝える写真集「サハリンに残された日本」が、北海道大学出版会から9月13日に全国発売される。
 斉藤さんは平成17年から10年以上かけサハリン全島を巡り、サハリンの自然や日本領だった時の建物などを撮り続けており、写真集はユジノサハリンスク(豊原)周辺やサハリンの西・東地域、北緯50度周辺の北地域に残る旧日本軍の基地、製紙工場など日本統治時代の記録として伝え、サハリンから見た稚内の夜景、利尻富士などを収めた216枚。
 写真には北大スラブ・ユーラシア研究センターの岩下明裕教授ら樺太時代の歴史に詳しい専門家の解説文が記載されている。
 昨春から1年半余りの編集作業を経て漸く完成した写真集に「10年以上かけサハリンを巡って撮った写真は5万カット以上。それが一つの形になって嬉しい」と振り返った斉藤さんは「今でも日本時代の面影が残り歴史があるサハリンを多くの人に知ってもらいたい」と話していた。
 B5判88ページで4200円(税抜き)。

コメントを残す