時の話題 「市長市政報告会」
まさに意気軒昂。「残り1年半の任期にやらなければならないことがある」と挨拶していたが、残りどころか三選向け意欲満々とみた。先週金曜夜に開かれた工藤市長の市政報告会でのことである。
過日開かれた吉田正人道議の集り同様500人ほどの市民が参集した中、市長は頻りに「子供たちがプライド(誇り)を持てる稚内にしたい。そのため(市民の)皆さんの力を貸していただきたい」と恩師である浜森元市長の言葉を引用する中で自分こそが浜森市政の継承者との自負も窺せていた。
市政報告する挨拶でJR問題、稚内港のクルーズ船寄港、水産業振興、空港一括民営化等々、澱みなく話す様子に、懸案事項を完逐するには今の任期の残り(1年半)では足りない―との市長の気持ちが出ていたような気はした。と思っても1年半後までに何が起こるか分らず、慎重に挨拶したという所か。
土・日曜なく全国を飛び回りトップセールスする普段の仕事ぶりに嘘や偽りが入り込む余地はなく、それこそ力士の横綱昇進の口上のよう「誠心誠意」取り組むのは市長として当然なのだが頭が下がる思いだ。
北朝鮮のミサイル発射でのJアラートで「どこに逃げればいいのそんな建物ありはしない。カーリング場つくるなら避難する建物を」との投書があった。避難場所や建物とカーリング場建設の関連性は希薄なのだが、市民にしてみれば自分たちが良かれと思わない事と一緒くたに批判したいという気持ちが強いのだろう。
続投には民意を汲む姿勢が大事になろう。