密漁根絶向け協力確認 日ロ洋上会談開く
日本とロシアの漁業秩序構築に向け意見交換する宗谷海峡での日ロ洋上会談が1日、道漁業取締船「北王丸」で行われた。
昨年8月19日以来1年ぶりの会談には道から水産局漁業管理課の武田正則国際漁業担当課長ら6人、ロシアからサハリン州国境警備局のアレクセイエフ調整課長ら4人が出席し意見交換した。
道は今年1~7月にかけて宗谷岬~網走までのオホーツク海で所有者不明のカニ篭844個が見つかったことを報告し、密漁の根絶に向け指導・取締りを継続するよう求めた。
これに対しロシア側は取締りを強化しており今後も継続する。今年に入ってからタンザニア、トーゴ籍などの第3国による密漁船を拿捕したとの情報提供があり、そのうち1隻は道の北王丸との連携により拿捕できたことに対し、ロシア側から感謝の盾が贈られた。これを機に今後も北海道と連携の上、密漁船の撲滅を目指して行きたいとの協力要請があった。
次回会談は来年5月頃を予定し、必要に応じて協議・対応することを確認した。