灯篭158基に平和託す 大韓機事件から34年

 乗客・乗員269人全員が犠牲になった大韓航空機撃墜事件から34年経った1日夜、第12回稚内市子育て平和祈念の灯が北防波堤ドーム内に灯され、関係者が犠牲者の御霊を供養した。
 遺族や市民80人を前に青山副市長が「事件から34年が過ぎ人々の心から忘れられようとしていますが私達は決してこの事件を風化させてはいけない。この思いを後世にしっかり伝えなければならない」などと挨拶。田中俊美実行委員長が「今後も長く火を灯し続けていきたい」、遺族会を代表し当時20歳の兄の広明さんを亡くした川名正洋さん(51)=静岡県三島市=が「この灯は世界中で起きている戦火の火ではなく平和の灯として世界に広がることを願いたい」などと述べたあと、参加者全員でドーム内に設置した100基と市役所前庭の50基、市内活動拠点センター前の8基の灯籠に火を灯し恒久平和を誓っていた。

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