稚内市が吹き矢でシカ捕獲 10月下旬3回実施

 ノシャップなど北地区で出没が相次ぐエゾシカ駆除の新たな取り組みとして、市は麻酔薬を仕込んだ吹き矢による捕獲を実施する。
 市内各地でシカによる交通事故やフン害、家庭菜園や花壇が荒らされるなどしていることを受け、市では個体数調整など目的に毎冬裏山で銃による駆除を行っているが、数は減るどころか年々増える一方で、最近はノシャップ、恵比須地区など毎日のように群れとなって出没している。
 今回の駆除は住宅街に出没するシカ対策として行うもので、市は9月議会に予算80万円を計上しており議会で可決されたあと、10月下旬に3回ほどシカの出没多発地域の恵比須、ノシャップ地区で吹き矢による捕獲を専門業者に依頼して実施する。
 市農政課の近江幸秀課長は「銃による捕獲は住宅地ではできないが、吹き矢は街中でも放つことができる。今回やってみて有効とわかれば来年以降も実施する方向で進めたい」と話していた。

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