陸上部門などの事業貢献し当期利益9004万円 稚内港湾施設60周年記念し配当4%
稚内港湾施設の第60期定時株主総会は22日午後、海員会館で開かれ、今年6月決算の営業報告と貸借対照表、損益計算書など承認。新しい取締役に日本政策投資銀行道支店次長の坂本成次氏を選任した。
風無社長は挨拶でサハリンプロジェクト関連や陸上工事、新造船の継続的な受注に向け営業活動の強化を図るとし「社是である修得錬磨、共同和諧を実践し、IS09001のシステムを構築・維持することで皆さんの信頼に応える地元企業として役割を果たしていきたい」などと述べた。
当期売上高は16億2400万円(前期対比2億8200万円増)。新造船1億7800万円(同全増)、船舶修繕9億200万円(同700万円減)、陸上部門5億4400万円(同1億1100万円増)。新造船部門で中田組のタグボート建造を受注し、陸上部門では苫小牧発電所原油タンク大型改修工事などにより売上が大幅に増加した。
販売費・一般管理費を差し引いた営業利益は9271万円(前期6364万円)、税引前当期利益9004万円(同5338万円)、純利益5393万円(同3725万円)。
通常3%としていた配当金を今年、60周年記念として1%上乗せし4%にすることを決議した。