あの悲劇、忘れず 平和祈念祭 慰霊祭営み演劇上演 

 第55回氷雪の門・九人の乙女の碑平和祈念祭は20日、文化センターで執り行われ、参列した乙女の友人や関係者ら300人が恒久平和の誓いを新たにした。
 実行委員長の工藤市長が「この歴史を決して風化させることなく若い世代に戦争の悲惨さや平和への大切さ、命の尊さを訴えていきたい」などと式辞を述べ、西本美嗣全国樺太連盟会長ら来賓5人が慰霊の言葉を述べた。
 工藤市長らが花輪、参列者全員で一輪菊を捧げたあと、詩吟連盟稚内支部の構成吟、稚内フラウエンコールによる合唱があった。
 引き続き、元真岡郵便局で勤務していた故金川一枝さんの娘で札幌市在住の中間真永さんが主宰する愛宕劇団の舞台「九人の乙女」の上演があり、72年前に真岡で起きた悲劇が再現された。

 九人の乙女と一緒に真岡郵便局で勤務していた栗山知ゑ子さん(89)=和寒町在住=は「皆さんとても優しくて写真を見ると9人と過ごした楽しい思い出が懐かしい。今後も戦争がないことを願っております」と平和の尊さを述べていた。

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