時の話題 「一番偉いのは」
商売柄、多方面からPR誌などが送られてくる。基本的にその全てに目を通すようにしており、その中の一部宗教系の冊子に至言があったので読者の皆さんにご紹介する。
米国の詩人ウォルト・ホイットマンさんの「私は、いつもは表に現れない、忘れられたような陰の人々に大きな尊敬の念を持っている。結局は、そのような目立たない無名の人たちが一番偉いんだよ」。世の中、社会というのは一部の政治家や経営者で成り立っているわけでなく、名も知れぬ市井の人々によって営まれている―という世の中の極く当たり前のことを綴っているのだが、どうも今の(昔からか)世の中、勘違いしている人が多くその勘違いの主に政治家ら為政者がごまんといる。
政治家というのは一般国民の投票によって選ばれた人たちであり、何も選ばれた人が立派とかいうのでなく単なる相対的な産物であることを肝に銘じなければならない。
首相だって知事だって市町村長だって仁徳あって立派な偉い人でなく、〝偉い〟のは一般国民、すなわち憲法に明記されているよう日本の主権者たるは我々国民なのである。
1867年、江戸幕府から長州や薩摩藩などによる明治政府に施政権が移行されて以降今日までの官僚政治は、森友、加計学園の問題で露見したよう公務員の不誠実さは安倍さんら政治家だけに目を向けた結果でないのか。
稚内でも市職員らは市民でなく市長の御機嫌を取っていないか。市民も「偉い人たちがするんだろ」と諦めていないか。履き違えてはいけない。