離島での災害想定し稚内海保と名寄陸自が合同で訓練
稚内海保と名寄陸上自衛隊の離島災害を想定した合同訓練が7日、稚内港北埠頭などであり、有事に備えた対応力を強化した。
全国的に自然災害の発生が後を絶たない中、利礼両島で自然災害が発生し、復旧が必要になった際に備え、稚内海保の巡視船りしりの船員、名寄陸上自衛隊の第2師団第3普通科連隊員ら60人余りが参加した。
連日の雨により利尻島各所で土砂崩れが発生し、幹線道路や屋根倒壊に加え行方不明者が出て更には海上荒天で利礼航路のフェリーが全便欠航するという状況を想定し行われた。
名寄の駐屯地を出発した一行が北埠頭に到着すると、偵察用オートバイ4台を巡視船に積み=写真=、手際よく同船のヘリボートに固定。偵察に向かう部隊の装備品一式を船内に運び込むなど一連の手順を確認した。
海保側の訓練の指揮をとった大沼警備救難課長は「初めての合同訓練だった割にスムーズに進んだ。自衛隊にも船を知ってもらえる良い機会になった」と話していた。