時の話題 「店舗の変遷」
2日の北海道新聞に載ったセコマ(札幌)が紋別市上渚滑町に新規出店、丸井今井札幌本店が開店時間を30分遅らせ午前10時半にしたとの記事を興味深く読ませて戴いた。
上渚滑には亡父の妹筆者からは叔母に当たる人が住んでおり、偶に出掛けることがある町だが今年1月、地域で唯一営業していたAコープが閉店してしまい高齢者や病弱な住民は正に〝買い物難民〟になってしまった。そこで地元期成会の要請を受け紋別市がセコマと交渉し店舗建設費などの一部を市が負担することで出店に漕ぎつけたという全国的にも稀なケースとなった。
札幌の丸井今井の開店時間の遅らせは今月限定の導入だが、従業員には朝の時間に余裕が出来たなどと好評のようで、導入初日の1日にはいつも通り10時に来店しようとした客が待たされるということもあったものの、さほどの混乱もなく始動した。
この2つの事象は地域の人口減に伴う買い物難民、そして丸井さんの方は人手不足なども関係しており、これから日本各地で起こり得る縮図として捉えることができる。
それで稚内はどうなのか―と言うと、食品スーパー2店が撤退し代わりと言ったら何だが宝来地区に地方資本のホームセンターとドラッグストアが今月中にもオープンする。
宝来地区には10階建て市営住宅が2棟ありそれなりの人口がある中、この新規オープンはお年寄りや病弱な人達には大助かりであろう。
企業は儲けることが至上命題だが、社会(地域)貢献も大事な事を2店には望みたい。